お茶缶とおじさん

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私は日本茶が大好き。
一年中、真夏でも毎日熱い日本茶を飲んでいる。
お茶が名産の静岡生まれだから…というだけでなく、
親戚のお茶屋さん(京都の…ではない^^;)のおかげだと思う。


上は、和紙に押し葉が貼られた同じような柄だけど、新旧ふたつのお茶缶。
こちらが古いほう。↓
実家の向かいにある祖父の妹さんのお茶店。
歳の近いお姉さんが二人いたのもあって、
私は妹とふたりでしょっちゅう遊びに行っていた。
お店の奥にひんやり涼しいお茶の倉庫があって、
その中にお茶の良い香りが漂っていた。
夕ご飯もごちそうになって、泊まってくることもあった。
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まだ学生の頃、このお茶缶に一目惚れして譲ってもらった。
当時は普通の缶しかなくて、白い和紙と押し葉の風合いが、
とても珍しくお洒落に映ったのだ。
それ以来、こんなに汚れてボロボロになるまで使い続けていた。
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遊びに行くと、おじさんは子どもの私にも美味しい日本茶をいれてくれた。
私は、未だこの店の日本茶より美味いと思うお茶に出逢っていない。
お茶の香りとともに、濃い深緑色の包装紙の香りも思い出す。
私は、おじさんが魔法のように素早く箱を包むのを見るのが楽しくて、
吊るされた金色の紙ひもで結ぶのもじーーーっと眺めては、
シールを貼るのを手伝わせてもらったりした。
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6月にそのおじさんが亡くなり、おばさんひとりになってしまった。
お通夜や葬儀に参列してし少し経った頃、
店を整理していて出てきたからと、新しいお茶缶を頂いた。
これが届いたとき「あー、また気付かされた !! 」と思った。
私は子どもの頃から、和紙やおし花、包装紙やラッピング…
そういったモノに興味津々だったんだということ。
そして、今はそれを仕事にしているということ。
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このふたつのお茶缶を見る度、いつもにこにこして
実家に帰る度声を掛けてくれたおじさんを思い出す。
長い間、いつも美味しいお茶を本当にありがとうございました m(_ _)m

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この記事へのコメント

2010年08月02日 20:23
新しい缶もいいけど、古い方も年月を経た趣があって素敵。
子どもの頃から好きだったことを、いま仕事にできているのも、とっても素敵です。
2010年08月02日 22:50
クボタさん、素敵なんて言ってくれてありがとう。

葬儀のときには思い出さなかったのに、この缶を見た途端
子どもの頃の風景がスゴい勢いで甦っちゃったのよ。
貧乏性なのか、気に入るとずっと使い続けるとこがあって、
クボタさんに頂いたドイリーもいろんなトコに登場してるでしょぅ。
miruru
2010年08月04日 00:45
なんでだろう・・ヤバイデス・・ナミダでた~!
もう~Rちゃんのばかばか!そんないい話
隠してたなんて~やられました↑ううなぜかナミダ
2010年08月04日 02:28
miruruちゃん、アリガトウ。。。

年月が経っていろんなコトが移り変わっていくのは、
自然なことと解っていても、
寂しかったり、切なかったり、泣けてきたり…
そーゆーこと書きたいときもあるよねぇ。
ann
2010年08月07日 01:30
想い出って、風景や音だけじゃなくて、色や香りも
映すものなんだなぁ、と改めて思いました。

自分より年上の人が天国に逝ってしまうのは、順番と
して見送らなければいけないとわかっていても、とて
も不安で切ないものだと思います。

でも、その人や、その人との思い出が幸せなもので
あれば、せめて救われる気がする。

おじさまが天国でもしあわせに過ごしていらっしゃ
いますように。

2010年08月08日 01:04
annちゃん、コメントありがとう。

前から音や香りには敏感で、すぐにその「時」に行けたんだけど、
今回はこのお茶缶がキーワードで、包装紙の香りや質感もリアルに思い出したのよ。

この家のお姉さん(おじさんの娘さん)がここを見てくれて、涙が止まらなくなって…ってメールくれました。
でも、おじさんきっと照れ笑いしてると思うとも言ってくれました。。

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